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2017.11.01

FB(ファームバンキング)とは?安全で便利な金融機関とのデータ伝送システム!

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FB(ファームバンキング)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ファームバンキングは、企業が金融機関を利用するうえで大変便利なデータ伝送システムです。

今回は、FB(ファームバンキング)について詳しく解説しましょう。

FB(ファームバンキング)とは?

ファームバンキングとは、銀行と企業を通信回線で結び、その回線を通じて振り込みや引き落としなどが行えるサービスのことです。自社にあるパソコンから銀行にデータを送信することで、「総合振込」「給与・賞与振込」「都度振込」「口座振替」等の法人向け取引を行うことができます。通信技術が発達した現代だからこそ可能な、新しい銀行取引の形です。

この記事では、ファームバンキングを「FB」と省略した形で解説していきます。

FBとインターネットバンキングの違い

もともとFBのデータ通信には、アナログ電話回線などを利用した専用線やFB専用端末が使われていましたが、現在はインターネットを利用するケースが増えてきました。インターネット回線を利用した取引は、一般的にWEB-FBと呼ばれています。

「インターネットバンキング」は個人・法人を問わず、インターネット回線を利用した取引全般に使われる言葉であるのに対して、FBは「基本的に法人向け」「利用するのに申し込み(契約)が必要」という点が特徴です。

FBデータとは?

FBデータとは、銀行取引に必要な情報をまとめたデータで、「全銀協フォーマット」形式で作られたテキストファイルのことを指します。

振込口座や金額などをデータ化することで、複数の取引をまとめて正確に行うことができます。

FBデータは、経費精算システムや会計システム、給与計算システムなどを使って作成・出力が可能です。システムによっては、銀行とAPI連携を行い、作成したFBデータをそのまま送信できるものもあります。

FBのメリットとデメリット

FBは便利なサービスですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。それでは、FBのメリットとデメリットをご紹介しましょう。

メリット1. 銀行へ行く必要がない

FBの最大のメリットは、「日常的な会計処理なら銀行へ行かなくても済む」ところでしょう。

頻繁に発生する「振り込み」や「引き落とし」をする度に銀行へ足を運ぶのは大変です。しかし、FBを利用していれば、わざわざ銀行へ赴く必要がありません。経理・財務担当者の負担を軽減し、業務効率が上がります。

メリット2. 処理が早い

銀行内では、振り込みなどのお金を動かす手続きはほとんどシステム化されています。したがって、紙ベースでの振り込み依頼などは、結局はそれを元にコンピュータへ入力しなければならないため、処理に時間がかかります。その点、FBを利用して直接データを送信すれば、スムーズな処理が可能です。残高もすぐに確認できるうえ、緊急を要する振り込み依頼などにも柔軟に対応できるのです。

メリット3. セキュリティが高い

FBデータの通信に専用線・専用端末を利用すれば、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクを大幅に減らすことができます。インターネット回線を利用している場合でも、多重認証や電子証明書の利用などでセキュリティの強化が可能です。

また、多くの銀行ではFBデータをアップロードする担当者とは別に、振込実行の最終承認者を設定することができるため、不正な銀行取引の防止にもなります。

デメリットは導入コスト

さまざまなメリットのあるFBですが、デメリットも存在します。FB最大のデメリットといえるのが、やはり導入コストです。FBは各銀行が独自で行っているサービスであるため、実際にいくら必要になるかは契約により異なります。

FBを利用するには?

FBの利用方法は銀行により手順が異なりますが、一般的な利用手順をご紹介します。

  1. 銀行にFBの申し込み
  2. ソフトウェアや回線などの準備
  3. テスト
  4. サービス開始

FBの利用には銀行との契約が必要です。まずは現在利用している銀行に、FBのサービスを行っているか問い合わせてみると良いでしょう。

FBのサービスを行っている場合は、銀行の案内にしたがって申し込み手続きを進めます。

「システムから出力したFBデータを取り込む」「API連携で直接FBデータを送信する」など、提携銀行や使っているシステムによって振込依頼の方法も異なります。銀行側に仕様の詳細を確認しましょう。

FBは経理の強い味方!

FBを導入すれば、銀行とのやりとりが大変スムーズになるため、経理の仕事が今に比べると楽になるでしょう。経理業務が大変で困っているという企業には、大変魅力的なサービスです。また、FBはセキュリティ面で安心であるため、情報漏えいが怖くてなかなかIT化に踏み込めないという企業にもおすすめできます。

FBが気になった方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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